猫に体や顔を舐められた経験のある飼い主さんは多いのではないでしょうか。
私の猫も、横になって休んでいる時などによく舐めてくるのですが、時にはちょっと痛いと感じることも。
ところで猫はなぜこんなに舐めようとしてくるのでしょう?
その理由や、舐められて痛いときの対処法をご紹介します。
猫は体をよく舐める
そもそも、猫は体を舐める習性がある生き物です。
この行動は「グルーミング」といいますが、日本語では「毛繕い」と呼ぶこともありますね。
そして、猫は起きている時間の半分をこのグルーミングに費やしていると言われるほど。
体を清潔に保ち、夏は体温を下げ、冬は保温するために行うとされています。
猫にとって、グルーミングは欠かせない行動なのです。
猫が顔を舐めてくる理由は?
猫が飼い主の顔を舐めてくるのも、グルーミングの一種であると考えられます。
猫を2匹以上飼ったことのある方は見たことがあるかもしれませんが、お互いの体を舐め合ったりしますよね。
それを、飼い主に対してもやっているといわれます。
愛情表現をしている
猫同士で体を舐め合うのは、信頼している証です。
そのため、飼い主さんを舐めるのも信頼や愛情によるものでしょう。
一瞬だけ舐める場合や、ずっとペロペロし続ける場合など、性格によって行動は違います。
ただ、「あなたが好きだよ」「信頼しているよ」と言ってくれている点においては共通しています。
また、敵意がないことを示すために体を舐め合うこともあるようですが、いずれにしても好意的な感情であることに間違いはないでしょう。
構ってもらいたいから
また、飼い主さんに構ってもらいたくて顔を舐めてくる場合もあります。
顔を舐めると、飼い主さんは嫌でも猫に気が付きますよね。
そのため、自分に気がついてもらえるのが嬉しくて、構ってもらうために舐めていると考えられるのです。
また、ゴロゴロと鳴いたり、体をすり寄せてきたりしたら、撫でてほしいと思っているのかもしれません。
そのような場合は優しく触れてあげると、より深い信頼関係が築けるはずですよ。
汗を舐めている場合も
一説によると、汗を舐めている場合もあると考えられています。
猫は狩りをする生き物なので、体臭が強いと獲物に気付かれてしまいます。
そのため本能的に体臭を消すために体を舐めることがあり、飼い主さんに対しても匂いを消してあげようとしているのかもしれません。
また、真偽は定かではありませんが、汗の塩味を摂取しているという可能性もあるようです。
猫が顔を舐めてきて痛い場合の対処法
とはいえ、猫に顔を舐められすぎると痛いと感じてしまうのも事実です。
猫の舌ってザラザラしていますよね。
これは骨についた肉をこそげ取るためと考えられており、そんな舌で顔を舐められたら痛いと感じるのも当然です。
痛くなってきたらやんわりと猫のグルーミングを止めて、代わりに遊んであげるといいでしょう。
グルーミング以外でも信頼関係を築くことが大事です。
ただし、良かれと思ってしてくれていることなので、叱るのは厳禁ですよ。
猫が顔を舐めてくるのはあなたのことが好きだから
というわけで、猫が顔や体を舐めてくるのは飼い主さんのことが好きだからだと考えられます。
愛情表現をするのも、構ってもらおうとするのも、汗の匂いを消そうとしてくれるのも、みんな飼い主さんのため。
ただし舌がザラザラなので、どうしても顔を舐められると痛いと感じてしまうことがあるのも事実です。
このような場合は、撫でてあげたり遊んであげたり、他のことに注意を向けさせるといいでしょう。
大事なのは、猫の気持ちを理解してあげること。
痛い場合は我慢せず、好意だけありがたく受け取りましょう。
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